もらい物の整理は「種類と中身」で決める|迷わず動ける分け方の手順

もらい物の整理は「種類と中身」で決める|迷わず動ける分け方の手順 暮らしのルール・習慣づくり

季節の挨拶や行事のお礼、あるいはご近所からのお裾分けなど、日常生活の中で「いただき物」をする機会は意外と多いものです。

嬉しい気持ちで受け取ったものの、片付ける場所まで気が回らず、とりあえずダイニングテーブルの端や玄関先に置いたままになってしまうことはないでしょうか。

こうした物が積み重なっていくと、生活スペースが圧迫されるだけでなく、いざ片付けようとしたときに「どこへ入れたらいいのだろう」と迷う原因になります。箱を開けるのが億劫になり、中身を確認しないまま時間が過ぎてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、いただき物の整理手順をご紹介します。種類や中身に合わせて「最初の行き先」を大まかに決めてあげるだけで、家の中の物は滞りなく流れ始めます。

家族みんなが迷わず動けるよう、無理なく続けられる方法を一つずつ見ていきましょう。

もらい物は「どうやって家に入ってきたか」で最初の動きを決める

もらい物は「どうやって家に入ってきたか」で最初の動きを決める

家の中に入ってくる物には、さまざまなルートがあります。

自分で計画して購入した物とは違い、いただき物は予期せぬタイミングや量で手元に届くことが多いものです。

まずは箱を開封する前に、「どのような経緯で家に来たのか」によって最初の対応を分けてみましょう。入り口での判断を少し工夫し、動線を整えるだけで、その後の片付けがスムーズになります。

お裾分けで渡された物は、使う前提で置き場所を決める

ご近所の方や親戚から、畑で採れたばかりの野菜や果物、手作りの料理などを「お裾分け」としていただく場面があります。また、地域の集まりなどで余った日用品やお菓子を、「よかったら使って」とビニール袋で渡されることもあるでしょう。

こうした物は、もらった状態のままキッチンカウンターや床に置かれがちですが、中身が見えない状態だと、日々の忙しさに紛れて存在を忘れてしまいやすくなります。

このような日常的ないただき物は、鮮度が大切だったり、気兼ねなく使える物が多かったりします。そのため、収納の奥にしまい込むのではなく、あえて目に見える場所や普段使いのスペースに「使う前提」で置くことを検討してみてはいかがでしょうか。

たとえば、食材なら冷蔵庫の「一番手前の棚」や、カウンター上の専用トレーなど、家族みんなの目に留まる場所を一時的な定位置にします。

野菜なら泥を落として包み直す、果物なら洗ってカゴに入れるなど、すぐに使えるようワンアクション加えておくと手に取りやすくなります。

日用品も袋から出して洗面所や台所に置くなど、早めに消費する流れを作ることで、物を無駄にせず活用できます。

お中元・お歳暮などのギフトは、すぐ決めず一度まとめて置く

夏や冬の時期に届くお中元やお歳暮、あるいは手土産としていただく箱入りのギフトなどは、一度に複数届くこともあり、対応に追われることがあります。

荷物が届くたびに開封して個別に収納場所を決めようとすると、既存のスペースが溢れたり、分類作業自体に疲れてしまったりすることがあるかもしれません。

このような箱入りのギフトは、賞味期限が比較的長く設定されていることが多いため、焦って場所を決めず、一度「いただき物置き場」として決めたスペースにまとめて置いておくのも一つの手です。

たとえば、納戸の一角や、普段あまり開けない部屋の棚などを一時的な保管場所とします。届いた伝票だけは剥がして整理し、お礼の連絡漏れがないようにしておけば、中身の整理は後回しでも問題ありません。

一度置いてから、週末など家族が揃ったときに開けて中身を確認したり、消費計画を立てたりすることで、無理なく日常に取り入れやすくなります。

「急いで片付けなくては」と焦らず、一時的な避難場所を作ることで、気持ちにも余裕が生まれます。

行事やお返しで受け取った物は、役目が終わるかどうかで次を考える

結婚や出産の内祝い、法事の引き出物、行事の記念品など、特別な節目に受け取る物もあります。

これらは包装も丁寧で、「のし」がかけられていることも多く、受け取った側としても「大切にしなければ」という思いが強くなりがちです。その結果、包装紙に包まれたまま、数年間保管されてしまうケースも見られます。

まずは、その物が「記念としての役目」をどの程度持っているかを考えてみるのがおすすめです。

もし、名前入りの置物や写真立てなど、飾っておくことが目的ならば、リビングや玄関など飾る場所を確保します。一方、タオルや食器、カタログギフトなどの実用品であれば、記念品としての意味を受け止めつつ、日常使いのローテーションに組み込むか検討します。

「いただいた記念だから」とすべてを箱に入れたまま保管し続けると、収納スペースを圧迫してしまいます。

感謝の気持ちを受け取った後は、箱から出し、物としての役目をどう活かすかを落ち着いて判断していくと、家の中のバランスが保ちやすくなります。

中身に合わせて「使う・順番を決める・一度置く」を選ぶ

中身に合わせて「使う・順番を決める・一度置く」を選ぶ

物が家に入ってきた経緯で大まかな対応を決めたら、次は箱を開けて「中身」に注目します。食品、日用品、あるいは趣味の雑貨など、種類によってすぐに使うべきか、少し待つべきかの対応が変わってきます。

ここでは、家庭によくある品物を例に、具体的な分け方のヒントをご紹介します。

洗剤や日用品は、使う場所に出して在庫に混ぜない

洗剤、石鹸、タオルなどの日用品は腐るものではないため、「今のものがなくなったら使おう」とストック品の奥へしまいがちです。

しかし、普段使っている銘柄や形状と違う場合、一度しまい込むと使いそびれてしまい、数年後の大掃除で古びた状態で見つかることも珍しくありません。

いただき物の日用品は、あえて通常の「在庫」に混ぜず、今すぐ使う場所にセットしてしまうのも一つの方法です。

たとえば、タオルは一度洗濯してすぐに洗面所へ出し、古いものと入れ替える。洗剤は使用中のボトルの隣に置いて、優先的に使うように家族に伝える、といった具合です。

もし今すぐ使うのが難しい場合は、ストック置き場の中でも「一番手前」や「目線の高さ」など、扉を開けたときに必ず目に入る位置を指定席にすると、使い忘れを防ぎやすくなります。

「普段の在庫とは別枠」として扱い、視界に入る場所に置くことがポイントです。

コーヒー・ジュース・お菓子は、先に使う物が分かる並べ方にする

飲み物や缶詰、お菓子などの食品類には、賞味期限があります。

たくさんいただいた場合、「もったいないから特別な時に」と大切にしまっておくと、気づいたときには期限が切れてしまっていた、という経験はないでしょうか。

特に箱に入れたまま積み重ねておくと、下の方にある物は忘れ去られがちです。

こうした食品類は、パントリーや棚に並べる際、「賞味期限が近いものを手前」などのルールを決めて並べておくのが便利です。

箱のまま積んでおくのではなく、中身を出して個包装の状態にし、透明な袋やカゴなどにまとめておくと、残量が一目でわかり、家族も自由に手に取りやすくなります。

また、箱の側面に太めのマジックで大きく賞味期限を書いておいたり、期限の順に並べ替えたりするひと手間を加えるだけで、食品ロスを防ぎながら美味しくいただくことができます。

「見える化」することで、家族みんなで「これを先に食べよう」と共有しやすくなります。

雑貨や好みが分かれる物は、一度置いて次の行き先を考える

趣味の合わない雑貨や、すでに数が足りている食器、キャラクターグッズなど、すぐには使い道が思いつかない物をいただくこともあります。

これらを無理に使おうとすると、インテリアの雰囲気が変わって気になったり、かといってすぐに処分するのも気が引けたりするものです。結果として、判断を先送りにして引き出しの奥に追いやられてしまうことが多いカテゴリーです。

そのような「判断に迷う物」は、専用のボックスや袋を用意して、一度そこに収めてみてはいかがでしょうか。

「保留ボックス」のような名前をつけて、普段の収納とは別の場所に保管します。生活動線を邪魔しない、クローゼットの上段や納戸の隅などが適しています。

すぐに判断を下さなくても大丈夫。一度生活空間から離してみることで、冷静な視点を持つことができます。

「やっぱり使ってみようかな」と思うこともあれば、「今の暮らしには必要ないかも」と判断できることもあります。

時間を置くことも、整理の一つのステップとして捉えてみましょう。

家に置き続けない選択肢|渡す・譲る・外に出すタイミング

家に置き続けない選択肢|渡す・譲る・外に出すタイミング

いただき物は、必ずしもすべてを家の中で使い切らなければならないわけではありません。感謝して受け取った後は、物が活用される場所に送り出すことも、大切にする方法の一つです。

ここでは、家の中に溜め込まずに循環させるための考え方について触れていきます。

使う人が思い浮かぶ物は、早めに渡す先を決める

中身を確認した時点で、「これは自分たちよりも、あの人の方が喜びそうだな」という顔が浮かぶことがあります。

たとえば、お酒を飲まない家庭に届いたビールや、特定のキャラクターが好きな友人、子育て中の家庭で役立ちそうな日用品などです。

これを「いつか会ったときに」と取っておくと、渡すタイミングを逃してしまい、結局手元に残ってしまうことがあります。もし使ってくれそうな人が身近にいるなら、賞味期限や状態がよいうちに「よかったらどう?」と連絡を入れてみてはいかがでしょうか。

無理に押し付けるのではなく、「たくさんいただいたので、もしよかったらお裾分けさせて」というスタンスであれば、相手も受け取りやすいかもしれません。

物が新鮮なうちに次の行き先が決まれば、物は活用され、家の中もすっきりします。

受け取ってから時間が経つほど渡しにくくなるため、箱を開けたその時に判断するのがスムーズに進めるコツです。

手土産用の袋をいくつか用意しておくと、すぐに準備ができます。

期限のない雑貨は、状態がよいうちに外に出すか検討する

タオルや食器、花瓶などの雑貨には期限がありませんが、使わずに長く保管していると、箱が日焼けしたり、テープの跡が変色したりして、新品としての価値が失われていくことがあります。

「保留ボックス」に入れたものの、数年そのままになっている物はないでしょうか。

もし一定期間が過ぎても使う機会が訪れない場合は、手放すことを検討してみるのも一つの選択肢です。地域のバザーやチャリティーイベントに提供したり、リサイクルショップや寄付を受け付けている団体に託したりする方法があります。

「いつか使うかも」と思って持ち続けるよりも、今それを必要としている誰かの元へ届けることで、物が役立つ機会が増えるかもしれません。

きれいな状態のうちに手放すことも選択肢の一つとして検討してみてください。

家の中に残すか迷う物は、置く期限を決める

それでも、「手放すのは惜しいけれど、今は使わない」という物はどうしても出てきます。

いただいた方との思い出が詰まっていたり、高価な物であったりする場合です。こうした物を無理に白黒つけようとすると、片付け自体が苦痛になってしまうことがあります。

そうした物は、無理に手放す必要はありません。ただし、そのまま何年も放置してしまわないよう、「見直す時期」を決めておくことをおすすめします。

たとえば、「年末の大掃除のときに箱を開けてみる」「1年経っても使わなかったら再検討する」といった具合です。箱に「〇年〇月 見直し」と書いた付箋を貼っておくのも効果的です。

期限を決めておくことで、思考停止の状態を防ぎ、定期的に物と向き合うきっかけを作ることができます。

その時々の暮らしや好みの変化に合わせて、持ち続けるかどうかを選び直していく柔軟さを持つと、気持ちも楽になるのではないでしょうか。

もらい物整理の進め方まとめ

もらい物整理の進め方まとめ

いただき物の整理は、相手への感謝の気持ちがあるからこそ、扱い方に悩むもの。

しかし、いくつかのルールを緩やかに決めておくだけで、日々の判断はぐっと楽になります。

もらい物はすべて同じ置き方・考え方にしなくてよい

すべてのいただき物を同じように大切に保管する必要はありません。すぐに消費するもの、一時的に保管するもの、誰かに譲るものなど、物によって対応は様々。

「種類と中身」を見て、それぞれに合った選択肢を選んであげてください。

迷いやすい物ほど「次に何をするか」を先に決める

家の中に物が滞留してしまう主な原因は、「どうしようかな」と迷ったまま置いてしまうことにあります。

「迷ったら保留ボックスへ」「食品は日付順に並べる」など、次に取るべき行動を決めておくことで、スムーズに物が流れていきます。

次にもらったときに悩まないために

今回整理してみて、「これは多かったな」「これはとても助かったな」と感じたことがあれば、それを記憶しておくと次回に役立ちます。

いただき物との付き合い方は、家庭によってそれぞれです。ご自身の暮らしに合った心地よい距離感を見つけて、感謝の気持ちとともに、すっきりとした空間を保っていけるとよいですね。

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