日本郵便を名乗る自動音声の電話は詐欺?見分け方と正しい対処法

日本郵便を名乗る自動音声の電話は詐欺?見分け方と正しい対処法 スマホの使い方・困りごと

「こちらは日本郵便です。お預かりしているお荷物に確認事項がございます」。

そんな自動音声の電話がかかってきて、番号を押すよう指示された。

2026年7月ごろから、日本郵便を名乗る自動音声の電話が増えています。結論から言うと、番号を押させてオペレーターにつなごうとするこの手の電話は詐欺です。

この記事では、日本郵便が公式に公表している見分け方と、かかってきたときの対処、うっかり番号を押してしまった場合にどうすればいいかまでまとめました。

  • 日本郵便が公表している不審な電話の3つの特徴
  • 実際にかかってきている音声の内容
  • かかってきたときの正しい対処
  • 番号を押したり個人情報を伝えてしまったときの相談先

日本郵便を名乗る自動音声の電話は詐欺?

まず、何が起きているのかを整理します。日本郵便自身が注意を呼びかけている状況です。

日本郵便を名乗る自動音声の電話は詐欺?

日本郵便が公式に注意喚起している

日本郵便は、同社や郵便局を装って自動音声などによる不審な電話がかかってくる事案が発生していると公表しています。個人情報の不正取得などの被害につながる可能性があるとして、注意を呼びかけている状況です。

つまり「自分のところにだけ変な電話がかかってきた」わけではありません。広く発生していて、会社側も把握している詐欺の手口です。日本郵便の公式サイトに、特徴と具体的な事例が掲載されています。

実際にかかってきている音声の内容

2026年7月ごろから報告が増えているのは、「お荷物検査室」を名乗るパターンです。

こちらは日本郵便お荷物検査室です。お荷物に関して確認事項がございます。オペレーターとの対応を希望される場合は5番を押してください。

日本郵便が公式に挙げている事例にも、似た言い回しが並んでいます。「お客さまの荷物に問題が見つかりました」「荷物の保管期間が切れるため、手続きが必要です」「受取人が不在のため、届けられなかった荷物があります」。

いずれも共通しているのは、荷物を口実にして「オペレーターにつなぐには1番を押してください」と番号操作をうながす点です。押した先で個人情報を聞き出そうとします。

押すとどうなる?

公式が挙げている事例では、住所や氏名を聞き出そうとするだけでなく、キャッシュカードや通帳、現金をだまし取ろうとするケースまで確認されています。

たとえば「差し出した郵便物の中に偽造パスポートが見つかりました」と不安をあおって住所や氏名を聞き出す手口。あるいは「高齢者に25,000円の給付があります」と口座番号を聞き出し、代わりにカードを作るからと担当者を自宅に向かわせてカードと通帳を渡させる手口です。

荷物の話から始まって、最終的にお金や口座の話に着地するのが特徴です。ここまで進む前に切ってしまうのが確実です。

日本郵便が公表している不審な電話の見分け方

日本郵便は、不審な電話の主な特徴として次の3つを挙げています。ひとつでも当てはまったら疑ってください。

特徴1:自動音声のあと番号を押させる

自動音声のガイダンスが流れて、プッシュボタンを操作するとオペレーターにつながる。この流れが最大の特徴です。

荷物の件で番号を押させ、人間のオペレーターに転送してくる電話は、いまのところ詐欺と考えて差し支えありません。番号を押した時点で「この番号は使われている」と相手に伝わってしまうため、押さないことが大事です。

特徴2:実在する部署名や郵便局名を名乗る

「日本郵便のお客様サービス相談センター」「検査部などの部署名」「実在する郵便局名」、そして「偽の担当者名」を名乗ってきます。

厄介なのは、本物の部署名や近所の郵便局の名前が使われる点です。名前を検索すると実在するので「本物だ」と思ってしまいます。名乗った名前が実在することは、本物である証拠になりません

特徴3:+から始まる国際電話番号

発信番号が「+」から始まる国際電話番号であることも、日本郵便が挙げる特徴のひとつです。報告では「+1833」「+1877」など、アメリカやカナダの番号が多く見られます。

日本郵便が海外の番号からお客さまに電話をかけることは通常ありません。心当たりのない国際電話は、それだけで警戒する理由になります。

ただし、発信番号が「不明」と表示されるケースも報告されています。公衆電話、非通知、インターネットの通話アプリ、国際電話などは「不明」になることがあります。

「+から始まっていないから安心」とは考えないでください。

「自動音声=すべて詐欺」ではありません。日本郵便には再配達受付などの自動音声ガイダンスが実在します。詐欺かどうかの分かれ目は、荷物を口実に番号を押させてオペレーターにつなぎ、個人情報を聞き出そうとするかです。

かかってきたときの正しい対処

やることはとてもシンプルです。難しい判断はいりません。

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番号を押さずに切る

自動音声が流れて番号を押すよう指示されたら、何も押さずにそのまま電話を切ってください。これがいちばん確実な対処です。

「本物だったら困る」と心配になるかもしれませんが、その必要はありません。本当に荷物の用事があるなら、不在票が入りますし、公式アプリや追跡サービスで確認できます。電話を切ったせいで荷物が受け取れなくなることはありません。

出てしまっても慌てなくていい

電話に出て自動音声を聞いてしまっただけなら、被害はありません。番号を押さず、個人情報を伝えていなければ、その時点で切れば大丈夫です。

発信番号が「不明」だと、公衆電話や知人からの通話アプリだと思って出てしまうこともあります。出てしまったこと自体を責める必要はありません。

折り返しの電話はしない

着信履歴に残った番号へ、こちらから折り返すのは避けてください。国際電話に折り返すと高額な通話料が発生することがありますし、相手に「つながる番号」だと教えることにもなります。

荷物の件で確認したいことがあるなら、着信履歴からではなく、公式サイトに載っている問い合わせ先にこちらからかけ直すのが安全です。

しつこいときは着信拒否する

同じ番号から何度もかかってくる場合は、着信拒否の設定をしてしまうのが手っ取り早いです。iPhoneでもAndroidでも、着信履歴から数タップで設定できます。

設定のやり方や、非通知・知らない番号をまとめてブロックする方法はこちらの記事で解説しています。

番号を押した・個人情報を伝えてしまったときは

もし話を進めてしまっていても、そこで終わりではありません。早めに動けば被害を防げます。

日本郵便の相談センターに連絡する

氏名や住所、口座番号などを伝えてしまった場合は、日本郵便のお客様サービス相談センターに相談してください。公式サイトに案内されている連絡先は次のとおりです。

  • 固定電話から:0120-23-28-86(フリーダイヤル)
  • 携帯電話から:0570-046-666(通話料は自己負担/ガイダンスのあと「*」に続けて「1」)
  • 受付時間:全日 8:00〜21:00

電話をかける前に、公式サイトで番号を見て確認してください。

着信履歴やメールに書かれた番号ではなく、自分で公式サイトを開いて調べた番号にかけるのが鉄則です。

お金や口座の話が出たら警察にも相談する

「あなたの荷物に他人名義のキャッシュカードが入っていた」「偽造パスポートが見つかったので警察に通報する」。番号を押した先で、こうした話に発展する報告があります。

ニセの郵便局員のあとにニセの警察官が登場して信じ込ませる流れです。

お金やカード、通帳の話が出てきたら、その場で判断せず、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談してください。

本物の郵便局員が、カードや通帳を受け取りに自宅へ来ることはありません。「代わりにカードを作る」「担当者が伺う」と言われたら詐欺です。渡さないでください。

日本郵便の自動音声電話に関するよくある質問

自動音声電話に関するよくある疑問をまとめました。

日本郵便から荷物を預かってるという電話は本物?

自動音声で流れてきて、番号を押すよう指示されるなら詐欺です。日本郵便が公式に挙げている手口とそのまま一致します。

本当に荷物の用事があるときは不在票が入りますし、追跡サービスで状況を確認できます。電話を切って、自分で公式の追跡を見にいけば済む話です。

電話の「1を押してください」とは何?

自動音声から人間のオペレーターにつなぐための操作です。詐欺の電話では、この番号を押させることで詐欺グループの担当者に直接つなぎ、個人情報を聞き出そうとします。

押した時点で「この番号は使われている」と相手に伝わり、その後もかかってきやすくなります。押さずに切ってください。

郵便局から電話がかかってくる理由は?

本物の郵便局から電話が来ることもあります。届け先の住所が不明なとき、荷物の中身の確認が必要なとき、再配達の日時調整などです。

ただしその場合は担当者が直接話しますし、番号を押させてオペレーターにつなぐ流れにはなりません。不安なら一度切って、公式サイトに載っている番号にこちらからかけ直せば確実です。

自動音声の電話は全て詐欺?

いいえ。日本郵便にも再配達の受付など自動音声のガイダンスは実在します。宅配便や公共サービスでも自動音声は普通に使われています。

分かれ目は、荷物を口実に番号を押させてオペレーターにつなぎ、個人情報を聞き出そうとするかどうかです。自分からかけた電話のガイダンスは問題ありません。

番号を押しただけなら大丈夫?

個人情報を伝えず、お金やカードのやり取りもしていなければ、すぐに被害につながるわけではありません。ただし「つながる番号」として認識され、繰り返しかかってくる可能性があります。

その番号は着信拒否にしておき、以降の着信にも出ないようにしてください。不安が残るなら日本郵便の相談センターに確認しておくと安心です。

まとめ

  • 日本郵便を装った自動音声の不審な電話を公式が注意喚起している
  • 2026年7月ごろからお荷物検査室を名乗る手口の報告が増えている
  • 公式が挙げる特徴は自動音声から番号を押させてオペレーターにつなぐ流れ
  • 実在する部署名や郵便局名を名乗るが名前が実在しても本物の証拠にならない
  • 発信番号は+から始まる国際電話が多いが不明と表示されることもある
  • 自動音声そのものが詐欺なのではなく番号を押させる流れが詐欺の目印
  • かかってきたら何も押さずにそのまま切るのが確実
  • 出てしまっても番号を押していなければ被害はない
  • 着信履歴からの折り返しはせず公式サイトの番号にかけ直す
  • しつこい場合は着信拒否を設定する
  • 個人情報を伝えたら日本郵便の相談センターに連絡する
  • お金や口座の話が出たら警察の#9110にも相談する
  • 郵便局員がカードや通帳を受け取りに自宅へ来ることはない

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